TIG溶接って難しいの? プラント配管溶接工を求人中のK-SINエンジニアリングが解説 溶接のコツ!  

皆さん、こんにちは。岡山県岡山市を拠点にプラント配管工事を手掛けているK-SINエンジニアリングです。


プラント配管工事の仕事のひとつである溶接作業は、安全に配管をつなげるために重要な作業です。

いくつかある溶接作業の中に「TIG(ティグ)溶接」という手法があり、溶接部をきれいに仕上げることができます。

これから配管工事の仕事に就きたいと考えている方は、TIG溶接について理解しておくと役立ちます。

この記事では、TIG溶接のコツやメリットなど、TIG溶接について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。




■そもそも、「TIG溶接」って何?「プラント」って? 聞き慣れない専門用語の解説



▼ 「TIG溶接」とは


TIG溶接とは、アーク溶接方法のひとつ。

不活性ガスを用いて溶接する手法です。

2つの電極の間で放電させること=「アーク放電」(下記画像参照)を起こし、その放電する熱で母材を溶かして溶接します。

溶接時に火花は飛び散らず、溶接部分を目視確認しながら作業が可能な点が、大きなメリット。

このため、TIG溶接は複雑な形をしたものでも溶接できます。

もう一つのTIG溶接のメリットは、ステンレス・鉄・アルミなど、さまざまな金属の溶接に対応できる点にあります。

一方、TIG溶接は他の溶接方法よりも時間がかかることから、短時間での作業や大量生産には向いていません。


▼ 「プラント」とは


プラントと工場は、どちらも物を生産する設備。

ただ、厳密には異なる特色を持っており、設備面や生産する物なども異なるのです。


プラント:

設備や機械を複数所有する工場であり、大規模なものが多い。

プラントでは、建築現場や製造現場などで使われる原料やエネルギーを生産しており、鉄鋼・石油・電気などは生産物の一例です。


一般的な工場:

原料を加工して生活必需品などの製品を生産しています。

食品工場・自動車工場などと呼ばれるのは、生産している製品を表しているためです。

プラントとは異なり設備はひとつのみが基本ですが、生産する製品によっては複数の工場で稼働する場合もあります。

小規模から中規模まで幅広い工場がありますが、工場を「こうば」と呼ぶ場合はさらに規模が小さい町工場をさします。


K-SINエンジニアリングでは、プラントの配管設備の取り付けや定期メンテナンスなどを請け負っております。


プラントで扱っている生成物は、強酸・強塩基・超高温・超低温・大量かつ詰まりやすい粉状物・水素や石油など特殊なものも多く、着火するととても危険なものも含まれており、取り扱いには十分な注意が必要です。


プラント配管には、これらの流動物に耐えられる強度が必要不可欠。配管を施工するための特殊な技術も求められる点が、一般的な配管工との大きな違いです。

特殊なプラント配管工のスキルについて、より詳しく知りたい方は、下記のブログ記事もご参照ください。

「プラント配管工事って何をするの? 種類や仕事内容を解説!」




■実践編!TIG溶接 初心者が中級者になるために必要なコツとは?



TIG溶接とプラント配管について解説したところで、次はTIG溶接の実践について触れていきます。

初心者がTIG溶接のスキルを磨き中級者になるためには、どのようなコツを身につけたら良いのか、詳しく見ていきましょう。

TIG溶接で重要なのは、正しい構え方で作業をすること。


▼ 溶接材とトーチ(下記画像における先端が光っている溶接器具のこと)の角度が45度程度になるようトーチを持つ手に向かって傾けて溶接作業

その際、溶接部を真上からではなく横から覗き込むようにしましょう。



こうすると、溶接材が溶けて液体がプールのように溜まった様子が見やすくなります。


▼ トーチを持つ手は、作業台から浮かないように気を付けること。

肘を作業台に置くか、トーチを持つ手の手首横の部分を作業台に置くことで、トーチがふらつきにくくなり安定した作業ができます。


▼ 本溶接の作業前には、まずアーク放電を出さずに(先端を光らせず)トーチを動かしてみて、うまく動かせるかシミュレーションをするのも重要です。

溶接途中にトーチケーブルが引っかかり、動かしづらくなるのを避けるためです。

トーチを動かしやすくするためには、トーチケーブルを肩にかけるとスムーズにできます。




▼ さらに技術を高めたい場合は、「ローリング」という手法を習得するのもおすすめ。


これはTIG溶接でのみ使われる手法で、トーチを回しながら溶接をすることで溶接の外観がきれいなウロコ状に仕上がります。



一定の幅でずれないように溶接するのがコツですが、練習して体で覚える以外に習得する方法はありません。

幅広い仕事に取り組めるよう、ローリングの習得にも挑戦していきましょう。




■プラント配管におけるTIG溶接技術、身につけることのメリットとは


プラント配管工事においてTIG溶接技術を身につけることで、どのようなメリットが得られるのでしょうか。

ここでは、主なメリットを3つご紹介します。


▼ メリット①:需要が高く、AIでの代替も困難なため、将来性がある


製造業でも、人手不足や業務効率化に向けた機械化が進んでおり、AIを搭載した溶接ロボットが人に代わって作業を行う場面も増えると考えられています。


しかし、TIG溶接の作業は、図面の考案・材料の加工・美しく丁寧な仕上げなど、人の手でしかできないものも多く、人の手による溶接作業が完全になくなる可能性としては当面は低いのではないでしょうか。

TIG溶接の技術習得は一朝一夕でできるものではなく、技術を身につけるのに時間はかかります。

その分、確かな技術力を持っていると、溶接工として一生使えるスキルとなり、需要が高まることで将来性が期待できるのです。


▼ メリット②:頑張り次第で高収入の可能性も


溶接工の給料は、年齢ではなく技術次第で上げていくことができます。

高い技術があれば、20代でも高収入を目指せる可能性が!

さらに技術を身につけると、独立を目指せるようになり、責任が重くなる分大幅な収入アップが見込めるでしょう。

未経験であっても、技術を身につけると安定した収入が見込まれるため、ぜひチャレンジしてみたいところです。



▼ メリット③:手に職が付いて転職時にも困りづらい


溶接工として手に職を持っていると、転職時にも有利にはたらきます。

例えば、事務員のスキルは幅広い業務で使えることから、事務員の募集に対する応募者は多く倍率も高くなります。

これに対し、溶接工の仕事は専門性が高く、経験者の募集に限っては応募者もその専門スキルを持っている方に限定されます。

また、未経験者の募集でもその専門スキルをじっくり身に付けることを前提としていることから、その覚悟を持った方しか応募はしてこないことから、倍率も低くなるでしょう。


スキルを持っていれば転職に困りづらく、さらに技術を研鑽することで「〇〇さんの溶接技術が必要」と思ってもらえる技術者になれる可能性があります。




【まとめ】高度な専門スキルが必要な「TIG溶接×配管プラント」の施工技術を未経験から学べる!



この記事でご紹介してきたように、TIG溶接や配管プラントの作業には高度なスキルが必要です。

これらのスキルを未経験から学ぶには、プラント配管実績が豊富な会社に入社しスキルを磨いていくのが有益な方法です。


手に職をつけたい方・配管プラントの高度な施工技術を身につけたい方は、K-SINエンジニアリングで共に成長していきませんか?

K-SINエンジニアリングでは、配管工・溶接工として一緒に働いていただける方を募集しております。


弊社は配管工事から定期修理まで、一貫して自社のみで実施している技術者集団です。

伝統を守りつつも、よりよい技術を常に取り入れ、地域産業の発展に貢献してきました。

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